LidarSLAMの歩行計測データから公共測量の成果作成を支援
福井コンピュータ株式会社は2026年10月5日、測量CAD「TREND-ONE」「Mercury-ONE」の新オプションとして、「LidarSLAM成果作成支援」を同年10月20日にリリースすると発表しました。価格は12万円(税別)です。
新オプションは、LidarSLAMで取得した歩行計測データを利用し、公共測量で必要となる精度管理表などの成果物を作成する業務を支援します。単体で動作する製品ではなく、TREND-ONEまたはMercury-ONEと組み合わせて使用します。
現況計測後の成果作成に利用
想定される用途は、測量担当者がLidarSLAMを用いて現場を歩行計測し、そのデータから公共測量の納品に必要な成果を整える作業です。
TREND-ONEは点群データを扱える測量CADで、公式製品情報では、3次元計測の計画、精度確認、成果作成に対応すると説明されています。点群処理システム「TREND-POINT」との連携も案内されており、新オプションはこうした既存環境にLidarSLAM向けの成果作成支援を加える位置付けです。
メーカーが見込む再測量の削減
福井コンピュータによると、従来はLidarSLAMを工事の進捗確認などに使った後、公共測量の納品用としてトータルステーション(TS)などで改めて測量する場合がありました。同社は、新オプションによって歩行計測データを公共測量の納品基準に適合させ、こうした二度の計測を解消できると見込んでいます。
これはメーカーが示した想定であり、すべての現場で再測量が不要になることを保証するものではありません。発表文で触れられているセンチメートル級の精度もLidarSLAM市場の動向に関する説明で、新オプション自体の保証精度ではありません。
現場で利用できれば、計測後に別方式で同じ範囲を測り直す工程を減らし、LidarSLAMのデータを成果作成へつなげやすくなる可能性があります。一方、実際に再測量を省略できるかどうかは、使用する機器や計測条件、求められる精度、適用する公共測量の基準に応じた判断が必要です。
導入前に適用条件の確認が必要
発表時点では、対応するLidarSLAM機種、入力できるデータ形式、出力可能な帳票の具体的な種類は明らかにされていません。既存のTREND-ONEまたはMercury-ONEに必要なライセンス構成や、TREND-POINT連携の要否も確認が必要です。
また、適用できる測量区分、満たすべき精度条件、計測や精度管理の手順についても、発表文だけでは判断できません。導入を検討する際は、対象業務の公共測量仕様に対応できるか、使用予定の機器とデータが対応範囲に含まれるかを福井コンピュータへ確認する必要があります。